The ITAM Review

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今日のSAMツールに求められている要件とは?

This is a Japanese version of the article “The Best SAM Tools – What to Look For“.

以下のリストを私は、 「競争差別化要因」 と呼んでいます。

競争差別化要因とは、 特定のSAM ツール メーカーが持つ差別化のため研究開発された特有の機能です。もちろん、ツール市場の大半のメーカーがこれらの機能を提供するようになれば、差別化要因ではなくなってしまいます。

SAMツールのメーカーの違いを見出す方法としてだけでなく、特定のツールメーカーの開発の焦点がどこに当てられているかの指標となります。

思えば…

私が、SAM ツールを 2000年に販売していたころは、焦点はインベントリ収集でした (どのような資産を所有しているか?)。それから、ソフトウェア認識の開発の時期を経て (ネットワーク上に winword.exe を見つけたが、そのファイルは何だ?)、さらに焦点は、ビジネス インテリジェンスへと (winword.exe ファイルは、Microsoft Word であることは分かった。そのソフトウェアの、ライセンスを所有しているのか? 最新のバージョンを利用しているのか? 費用対効果は得られているのか?)移っていきました。

まだまだ技術革新の可能性を持つインベントリ ツールではありますが、一般的には、「インベントリ情報の収集の方法」から「収集したデータをどのように利用するか」というポイントでの競争が繰り広げられています。今日、多くのツールが「インベントリ情報アグノスティック」に進化していることにも表れています― どのツールがデーターを提供しているかは問題ではなく、そのデーターをどのように利用するかが重要な課題なのです。

すべての組織において、以下のすべてのポイントが要件となるわけではありませんし、リストが全ての要件を完全網羅しているわけでもありません。SAM のツール メーカーは、現在、様々な新機能を開発し、機能追加に余念がありません。

もし、あなたが、 SAM ツールを現在、検討中であれば、以下のリストから必要と思われる機能については、ツールメーカーに開発予定など確認してみることをお勧めします。

これらの機能は、開発者が思いつきで開発したものではなく、市場の要件に基づいて開発された機能です。

ここでは、それぞれの差別化要因をリストにするだけでなく、各ポイントのビジネス価値を明確にしました。

製品使用権に関するライセンス情報

今までの SAM ツールは、購入済ライセンス数とインストール数の総数の突合を行っていました。インベントリ ツールでMicrosoft Project の 5 のインストールを発見した場合、5つの購入済ライセンスと突き合わせて、ライセンスの総数とインストールの総数があっていれば良しとしていたのです。

残念ながら、ライセンス管理はそんなに単純なものではありません。

先進的なツールでは、インストールの総数と、購入済ライセンスの総数を突合するだけに留まらず、取得した情報をもとに、購入済の製品使用権が最大限に有効活用されているかを検証します。

例:

  • 2 次使用権 ― あるベンダーは、仮想デバイスまたはバックアップのため、自宅で、そのアプリケーションのコピーを使用することができます。インストール数の重複勘定は、使用ライセンス総数を増加させ、コストを増大にしてしまいます。考慮された SAM ツールでは、このプロセスの自動化の機能を提供しています。
  • アップグレードおよびダウン グレード権 ― 契約上は Windows 7 を購入したが、実際は古いバージョンのOSを使用している場合。先進的な SAM ツールは、アップグレード/ダウン グレード権に対応し、自動的にコンプライアンスに対応した状態にします。
  • クライアント アクセス ライセンス ― CAL の扱いはやっかいです。CAL はインストールされないため、管理することは非常に困難です。先進的なSAMツールであれば、可能となれば、CALの管理も自動化するでしょう。
  • メインストリームサポート期間 ― ビジネス インテリジェンスの流れにより ― SAMツールメーカーはインストールされたソフトウェアに関する追加的情報を提供しています。例えば、メインストリーム サポート期間などです。ライセンスの購買交渉の準備のために、SAM データの分析を行っているのであれば、契約中の製品の一つが契約期間の途中でサポート終了を迎えることを把握しているのは契約交渉に有利に利用できる情報です。
  • プロセッサ/ユーザー ライセンス ― 先進的な SAM ツールは、インストール総数以外の測定基準によりライセンス数の管理が可能です。例えば、ハードウェア情報を分析し、合計プロセッサまたは同時ユーザーに基づくコンプライアンス レポートを生成することが可能です。
  • 自動ライセンス リコンシリエーション(整合化) ― 先進的な SAM ツールは、、コンプライアンス対応と最適化の自動化を図ります。

SKU 情報

多くのSAM ツールにとってSKU (Stock Keeping Unit : 在庫維持単位:製品識別最小単位) は極めて重要です。一意の識別子として、インストールされたソフトウェアと発注書の突合を可能にします。これはリコンシリエーション(整合化)を実施する唯一の方法ではありませんが、購買(価格、発注書、請求書)における価格と製品と、ITや技術の専門用語 (exe ファイル、インストール、ライセンス) を突き合わせるためには有効な方法です。先進的な SAM ツールは、SKUにコストなどの追加情報を適用しています。 例えば、SKU の推定価格を提供します。これは、特に監査を受けている時に、断片的な情報に基づいて意思決定をしようとしている場合に役立ちます。管理者が優先順位をつけ、リスク評価を行うことが可能となります。

プロセスの自動化

今後の発展分野で最も重要となるでしょう。様々なデータがあっても、そのデータが活用され対応など行為が行われることで、データに価値を与えることができるのです。先進的な SAM ツールは、 webshops などのビジネスプロセス管理技術を組み込んで、主要SAMプロセスの自動化を図っています。「なぜ、ソフトウェア Webshopを検討する必要があるのか」 を参照してください。

特有条件の計算

大口の顧客は、交渉し、独自の条件や条項を契約書に導入します。先進的な SAM ツールは、契約に付属する顧客の特定のスケジュールを、スケジュールに則って自動的に処理することが可能です。あるツールベンダーは、カスタマイズした変数をもとに、コンプライアンスの処理を可能にするという機能対応をしています。もし、あなたの会社のビル内の植木鉢の数をもとに契約をし、植木鉢の数がどこかのLDAPデータベースに格納されているのであれば、その数を参照して自動的にコンプライアンス対応が処理されます。

特定のソフトウェア発行元のライセンス管理

先進的な SAM ツールは、例えば、IBMキャパシティベースライセンス、SAPユーザーベースライセンス、Oracle LMS認証など、最大手ソフトウェアメーカーの複雑な管理を可能としています。

実装と保守

先進的な SAM ツールは、 web 経由での製品提供という選択肢も提供しています。 皆が、クラウド ソリューションを望んでいるわけではありませんが、ソフトウェアをアウトソーシングしていたり、複数のビジネスパートナーや組織から情報にアクセスしたい場合などは、インターネット経由での提供の方が簡単な(そして安価な)場合もあります。同様に、先進的な SAM ツールは、データベースアップデートをダウンロードする面倒なプロセスを実施することなく、アンチウィルスソフトが自動的に新しい対応データベースを更新するように、Web経由でソフトウェアデータベースの更新を実施してくれます。

データのインポートとの統合

先進的な SAM ツールは、多言語対応され、被害妄想的で、疑い深いのです。ツールは様々なデータポイントとのコミュニケーションを行い、統合しますが、データを疑い、データのクリーニングとリコンシリエーション(整合化)を図ろうとします。

例:

  • 先進的な SAM ツールは、Active Directory と連携するだけはありません ― ADにアクセスし、データの整合化を図ります (例:どのデバイスがADにあり、監査されていないか、どのデバイスがADになく、他の情報源から検出されたかなど)。先進的な SAM ツールは、 SCCM データを受けとるだけではありません― 受け取ったSCCMのデータをクリーニングし、整合化し利用可能な状態にします。
  • 先進的は SAM ツールは、監査し、仮想環境(VMWare、Microsoft、Citrix および Linux を含む)を整合化します。デバイスの監査にとどまらず、物理環境と仮想環境の関係を構築します。
    これには、2 つの重要な理由があります:
    1) 検出(Discovery)― 仮想環境上にソフトウェアを検出したが、物理的にそれがどこにあるのか?
    2) ライセンスの最適化 ― 場合により、仮想デバイスが物理デバイスにマップできる場合、特別な条件が仮想マシンに適用され、ライセンス料金を削減することができます。例: アプリケーションを無償で利用、または、追加の仮想デバイスで利用が可能な権利を与えられる場合がある。
  • 先進的な SAM ツールは、古いテクノロジーとのコミュニケーションができます。ある顧客は、 SCCM または LANDesk のインベントリを使用するしか選択肢がない場合、それらが提供するデータを利用してSAMを実現します。
  • 先進的な SAM ツールは、ソフトウェアメーカとコミュニケーションをとり、購入履歴や消費ステートメントの一括アップロードを実施します。

SAM ツールの専門家

すでにお分かりのように、市場には様々なSAMツールが存在します。ITAM Reviewは、SAMツールメーカーがどのような差別化要因を提供しているか、それぞれのメーカー毎に情報を収集し分析しています。Tools Intelligence では、それらの情報を提供しています。

また、SAMツールに関するご相談サービスとして、 コンサルティング を提供しています。「どのような機能を求めるべきか」などご相談、ご質問などお気軽にお問合せください。

Martin Thompson

日本語化:武内 烈 (CMDB Consulting)

About Martin Thompson

Martin is owner and founder of The ITAM Review, an online resource for worldwide ITAM professionals. The ITAM Review is best known for its weekly newsletter of all the latest industry updates, LISA training platform, Excellence Awards and conferences in UK, USA and Australia.

Martin is also the founder of ITAM Forum, a not-for-profit trade body for the ITAM industry created to raise the profile of the profession and bring an organisational certification to market. On a voluntary basis Martin is a contributor to ISO WG21 which develops the ITAM International Standard ISO/IEC 19770.

He is also the author of the book "Practical ITAM - The essential guide for IT Asset Managers", a book that describes how to get started and make a difference in the field of IT Asset Management. In addition, Martin developed the PITAM training course and certification.

Prior to founding the ITAM Review in 2008 Martin worked for Centennial Software (Ivanti), Silicon Graphics, CA Technologies and Computer 2000 (Tech Data).

When not working, Martin likes to Ski, Hike, Motorbike and spend time with his young family.

Connect with Martin on LinkedIn.

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